DolceAmaroは、2019年に結成した
マドリガーレ・アンサンブルです。
16, 7世紀イタリアの「マドリガーレ」を専門に歌う声楽アンサンブル。マドリガーレという音楽の中に脈打つaffetto(情感)、相反する感情の交差、人の心の悲喜交々、誰の心の奥にも眠っている情熱を感じ、表現し、またそれを聴く皆様の中にも呼び起こす。そんな音楽をしたいと、団体名はDolceAmaro(伊:甘く苦いdolceamaro)と名付けた。作曲当時に使われていたオリジナルの印刷譜を使用し、「シのない」 6 音のソルミゼーションを用いて読譜を行う、また当時の数々の作曲家が言葉に残しているように、「言葉が音楽の主人である」ことを念頭に置く事で、当時の音楽家たちが感じ目指していたであろう音楽を、 私たちの時代に再現する。
Membro / メンバー
Soprano
Yumiko Mori
東京音楽大学声楽演奏家コース卒業。2002-03年度ロータリー財団国際親善奨学生としてイタリア・ローマへ留学。東京藝術大学大学院古楽科バロック声楽専攻修士課程修了。バッハ「ロ短調ミサ曲」「クリスマスオラトリオ」、モールァルト「戴冠ミサ」「ミサ・ソレムニス」その他数々のミサ曲、カンタータのソリストを務めるかたわら、日本ヘンデル協会主催のバロックオペラ「アレッサンドロ」(リザウラ)、「デイダミア」(ウリッセ)などにも出演。
2010年には金子みすずの詩集による歌曲集「わらひ」(久保田翠作曲)、2018年には女声グループ、コロスタシアアネックス「アネノネ~祈りのうた」アルバムをリリース。マドリガーレグループ「Sestetto Vocale」、女声グループ「コロスタシアアネックス」メンバー。
森 有美子
森川 郁子
Yuko Morikawa
桐朋学園大学卒業。同大学研究科2年修了。声楽を石井美香、牧川修一、古楽声楽を小林木綿、鈴木美登里の各氏に師事。国内外にてRoverta Invernizzi, Jill Feldman, Anne Delafosse各氏に指導を受ける。2015年東京・春・音楽祭「大英博物館展」プレ・コンサートにて中世写本「モンセラートの朱い本」を演奏。日伊修好150年記念オペラ「ジャパン・オルフェオ」、ヘンデル「セルセ」、「アレッサンドロ」、ラモー「プラテ」他のバロックオペラ、古楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」第26回定期演奏会に古典舞踊と歌唱にて出演。
バロック時代の音楽を中心に、ルネサンスから近現代音楽まで幅広い分野で宗教曲のソリスト、少人数でのアンサンブル歌手として演奏活動を行う。アンサンブル・レニブス、エクス・ノーヴォ、レ・グラース、カペラッテ各メンバー。アイゼナハ音楽院声楽講師。
ALTO
横瀬 まりの
Marino Yokose
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院修士課程音楽研究科独唱専攻修了。宗教声楽作品やバロック分野での活動を中心としており、これまでにL. V. Beethoven《交響曲第9番》、G. F. Händel《メサイア》、A. Vivaldi《グローリア》RV589、J. S. Bach《ミサ曲ロ短調》BWV232、《マタイ受難曲》BWV244、カンタータ作品、また国外では安部正義《ヨブ》等多数の宗教声楽作品のアルトソリストを務める。アンサンブルも得意としルネサンスから現代まで幅広い時代の作品のコンサートに参加。BS-TBS「名曲アルバム」、NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」等メディアにも出演。近年はクラシック作品のみならず、ファッションショーや映画祭など、イベントにおいての新曲歌唱も行っており、ジャンルを問わず積極的に活動の幅を広げている。バッハ・コレギウム・ジャパン声楽メンバー。
TENORE
市川 泰明
Yasuaki Ichikawa
東京音楽大学付属高等学校、東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業。同大学大学院修士課程古楽科バロック声楽専攻修了。第59回全日本学生音楽コンクール東京大会声楽部門高校の部奨励賞。第5回東京国際声楽コンクール新進声楽科部門准本選奨励賞。軽やかな声質を持ち味とし、ロッシーニ、ドニゼッティなどのオペラや、バッハ、ヘンデルなどバロック期の作品を主なレパートリーとする。
またアンサンブルも得意とし、杜の音シンガーズ、ハルモニアアンサンブルとしてBS-TBS「日本名曲アルバム」ほか、様々なコンサートに出演している。これまでに声楽を栗林義信氏、川上洋司氏に、バロック声楽を野々下由香里氏に師事。
TENORE
中村 康紀
Yasunori Nakamura
埼玉大学教育学部小学校教員養成課程音楽専修卒業、その後声楽を志す。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。声楽を野口幸子、田代誠、市原多朗、酒井伊吹子各氏に、バロック声楽を辻康介氏に師事。
高校卒業時より声楽アンサンブル、ルネサンス音楽に傾倒、Choeur Clément(クール・クレマン)を結成。各地で活動、コンテストなどで受賞する。モーツァルト「戴冠ミサ」などソリストとして活動しつつ、Sestetto Vocaleでは各地での演奏のほか、Diego Fratelli氏の元で多声楽即興、ソルミゼーションなどのワークショップを受講。モンテヴェルディ倶楽部、音楽団体incontroメンバー。Concerto Sotto l'Albero(コンチェルト・ソット・ラルベロ)代表、古楽アンサンブル コントラポント、EX NOVOでも活動。
また演奏の傍ら、イタリア詩の翻訳をはじめオペラのリブレットの全訳、字幕作成、ルネサンス期のイタリア詩の解説等も行っている。
日本イタリア古楽協会運営委員。