つい6時間半ほど前、ドルチェアマーロ第4回公演『トルクァート・タッソの詩によるマドリガーレ あるいは ラウラ・ペペラーラ』が終演致しました。
いつもならまた暫く更新が滞る所ですが、忘れないうちに更新を。
今回のプログラム一覧は、こちら。
Cornelio Schuyt:Già tu volasti quattro volte e sei
Luca Marenzio:Lasso, dicea, "Perché venisti Amore"
Sigismondo d'India:Dispietata pietate
Giaches de Wert:Qual musico gentil prima che chiara
Diego Personè:Ahi lacrime! ahi dolore!
Antonio Dueto:Ecco mormorar l'onde
Sigismondo d'India:Felice primavera
Luzzasco Luzzaschi:Dolce mia fiamma
Pomponio Nenna:Se taccio, il duol s'avanza
Orazio Vecchi:Fummo felici un tempo
Paolo Virchi:Arsi mentre a voi piacque
Giovanni Boschetto Boschetti:Ciò che morte rallenta, Amor restringi
Claudio Monteverdi:Non si levava ancor l'alba novella
(Anc.) Claudio Monteverdi:Donna nel mio ritorno
ラウラ・ペペラーラの名を冠した演奏会ではあったのですが、タッソの作品を網羅しつつのプログラムなので、さほどラウラへ宛てられた詩の曲は多くありませんでした。その辺がプログラムを考えた本人としては心苦しくもあったのですが...。
その分、タッソの色々な詩を聴いていただけたかと思います。
最初は「アミンタのマドリガーレ」、「ラウラ宛のマドリガーレ」と絞ったプログラムをやろうかとも思ったのですが、今回は全曲器楽なし、と決まっていた上、完全に「ラウラ」企画とするならハープを呼ぶべきという思いもあり、うまくプログラミングできず、曲をピックアップして考えているうち、この形に決まったのでした。
どうでしたでしょう。楽しんで頂けていれば嬉しいです。
DolceAmaroの公演では初回公演から、誰も知らない作曲家や作品を演奏する事も目的の一つ、のような形になっていますが、今回作品に触れられたスハイトやペルソネ、ヴィルキなどの作曲家はとても興味深かったです。ヴィルキ(Paolo Virchi)はいずれフェッラーラやラウラ関係で別プログラムを組む事になる事でしょうし、ペルソネ(Diego Personè)の存在はまたもう一つ別のプログラムを想起させてくれました。他の作曲家の作品と共に、近年中には再演したいと思っています。
次は7月5日、オール・ディンディア・プログラムです。
どんなプログラムになる事やら。楽しみにお待ちくださいませ。
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