更新がとても遅く、申し訳ありません。
未だこのホームページ管理というものに慣れておらず。。少しずつ慣れていきたいと思います。
さて、もう1ヶ月前になりますが、DolceAmaro第2回公演、「オッターヴィオ・リヌッチーニの詩によるマドリガーレ集」、無事終演いたしました。ご来場頂いた皆様、またお世話になりました2会場、マリー・コンツェルトと松明堂の皆様、この公演に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。
このDolceAmaro結成後の旗揚げ公演として企画されたこの「リヌッチーニ企画」が、新型コロナ・ウィルスをはじめとした様々な事情により延期に延期を重ね、実に約2年半もかかってのようやくの終演。
そもそも最初の企画とは大幅に変わっているのですが(当初は佐藤亜紀子さんの通奏低音入りでの公演、またアリアンナはプログラムから外れていました)、それでもようやく一度立ち上げた企画にピリオドを打てた事は、一度持ち上げてずっと下ろせずにいた荷物を一旦置くことができたような、正直ホッとした、というかなんというか、どこかに引っかかっていた小骨が取れたような、そんな心境でした。
その2年半の間に、事実上のDAの旗揚げ公演となった「マントヴァ企画」をやったわけですが、プログラム内容はだいぶ違うとは言えど、これはそもそも別団体でかつてメンバーが催したもののアレンジ。マントヴァで活躍した音楽家は沢山いるし、作品も本当に沢山あるので、同じ名前の企画で内容の全く違うものはいくらでもできますが、そもそもの企画案としてはある意味「間に合わせ」であった事をここで明かします。それでも音楽もプログラムも解説も、相当練ってはいますけれど。適当にはやっていません。
そして、今年2022年。
第2回公演のプログラムの最後にも書きましたが、次回の公演は、2022年7月初旬にまた東京と埼玉で開催の予定です。
企画名は、
「解放されたエルサレムからのマドリガーレ / Madrigali tratti dalla Gerusalemme liberata」
です。
「Gerusalemme Liberata (邦題は解放されたエルサレム、エルサレム解放など)」というのは、マドリガーレで歌われる事も多い、トルクァート・タッソという詩人が、第一次十字軍遠征を詩に書いた一大叙事詩です。とはいえ、叙事詩、というにはフィクションも沢山入っており、魔女や魔法なんかも出てきます。
十字軍遠征ですから、キリスト教徒とムスリムとの戦いが書かれているわけなんですが、その中には色恋も多分に盛り込まれていて、当時から大ヒット作だったこの物語は増刷に増刷を重ね、また数多くの作曲家にインスピレーションを与え、マドリガーレを書かせたのでした。
またその時代にとどまらず、その後の時代のオペラの台本などにも何度となくなっています。ヘンデルの有名なアリア「Lascia ch'io pianga / 私を泣かせて下さい」はオペラ「リナルド」の中のアリアですが、これも元ネタは「解放されたエルサレム」ですし、北とぴあの音楽祭で流れてしまって今年また上演予定のリュリのオペラ「アルミード」も同様です。
第2回公演の終演前から少しずつプログラムを練っていましたが、ようやくある程度まとまってきました。
また面白い公演になると思いますので、ご期待くださいませ!
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