こんばんは、ドルチェアマーロです。
第五回公演『シジスモンド・ディンディアのマドリガーレ』、終演致しました。
ご来場頂きました皆様、ご興味を持って下さった皆様も、本当にありがとうございました。
ディンディアのマドリガーレ、いかがでしたでしょうか。
まだまだ、たくさんあるうちのほんの一部ですし、もっともっと、あっと言わせる曲もあるかもしれませんが(笑)、今の私たちには、なかなか結構頑張ったプログラムでした。
ディンディアの音楽、ディンディアの想いが、一端でも感じ取っていただけたら嬉しいです。
ご来場者さまのお一人が仰って下さいました。
「ディンディアは、モンテヴェルディやジェズアルドの影響を受け、また時代が和声音楽的に移行していくなか、ポリフォニーに固執し続け、独自の発展を遂げたのではないか。」
嬉しいお話でした。
私もまさにそう思います。
パンフレットにも書いた気がしますが、晩年のモテット集の序文にある、同時代の作曲家の動向へ対するディンディアの嘆きは、ディンディアの個人的な好みからなのか、変化による音楽史的な一つの作曲法の終わりが見え始めているからなのか…わかりませんが、明らかにディンディアは意識的に、ポリフォニックな5声マドリガーレを描き続けていた、という事なのだと思います。
こうなってくると、またもう一人のとんでもマドリガーレ作曲家、ディンディアと同時期にサヴォイア枢機卿に仕えたミケランジェロ・ロッシという人が居るのですが、ディンディアから何をどう受け継いだのかが気になりますが…これはまたいずれ触れる事になるでしょう。
きっと、ちょっと偏屈で、ちょっと愚直ででも奔放で、そして天才で自信過剰、ディンディアってそんな人だったのではないかなぁ〜と思っています。
このたくさんの曲集を残してくれて、良かった。ルネサンス・ポリフォニーの成れの果て、最後の一雫、少し儚さまで感じられるような気がします。
次回公演は、
Madrigale del SUD
南イタリアのマドリガーレ
と題して、ジェズアルドを中心にその周辺の作曲家の特集としたいと思います。
2024年2月頃を予定しております、よろしければ是非また、足をお運びくださいませ。
ありがとうございました!
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