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執筆者の写真dolceamarotokyo

次回公演の選曲完了…?

皆様こんばんは、DolceAmaroです。


7月の公演を終えて間も無く開始した、次回公演の選曲。

若干の変更予定もなくは無いですが、とりあえず終わりました。


ジェズアルドのマドリガーレはもちろんですが、他にも多くの作曲家の作品を集めました。いや、本当はもっともっと選びたい作曲家、作品はあったのですが、収拾がつかなくなるので、、、かなり削りました。


大まかにいうと、今も南イタリアを代表する2つの都市、ナポリとバーリに由来する作曲家が多くなりました。


主要都市ですから、当然の結果ですね。


地理的に見ると、ヴェノーザ(赤いポイント)はちょうどナポリとバーリの中間あたりの街で、ジェズアルドはどっちかというと少しナポリ寄り(黄色い星マーク)に位置します。



今回演奏曲として残った作曲家の名前を挙げると


Stefano Felis

Giovanni de Macque

Scipione Dentice

Pomponio Nenna

Muzio Effrem

Ettore della Marra

Ascanio Mayone

Scipione Lacorcia

Luzzasco Luzzaschi

Alfonso Fontanelli


こんな感じのプログラムになりそうです。

ナポリのマドリガーレの先駆者的な作曲家から、ジェズアルドの父のアッカデミアに参加していた者、カルロに長く使えた者、カルロに続いた者、フェッラーラの面々、などなど。


ジェズアルド以外に10人ですから、これだけでも結構な顔ぶれです。


でも、ボツにした作曲家もかなりいます。

R. Rodio, F. Dentice, F.&C. Lambardi, S. Stella! G. M. Trabaci! F. Genuino, A. Scialla, D. Personè, A. Meo, G. D. Montella, etc...

書ききれないですが他にもいます。


これだけノミネートする、という一事だけでも、当時の南イタリアの層の厚さが垣間見られますね。


前回も書きましたが、企画担当の中村が以前から南イタリアのマドリガーレに興味を持っていた事もあり、実は今回取り上げた作曲家は、今までDolceAmaroで歌った事がある者も少なくありません。

Pomponio Nennaなどはその筆頭で、個人的にこの作曲家はいつか特集を組みたいと考えてもいます。


逆に、これまで触れて来なかった作曲家の作品はなかなかのレアものです。笑。


特にdella Marra、Mayone、Lacorcia辺りのマドリガーレは、恐らくこれまで演奏される機会はほぼなかったでしょう。


これはEttore della Marraの曲のパート譜で、Teatro de Madrigali という曲集に入っているのですが、こんなふうに一部破損してしまっている楽譜もあります。破損部分は他パートのモチーフを見ながら復元して歌います。 中にはページの半分ほどが消失した曲も多くあるのですが、これは一度試みましたが断念しました。。

イタリア古楽に造詣が深く、作曲もできる方にお願いしたりしないと復元できなそうですので、その辺の曲は今回は断念、またいつかお願いして演奏するかもしれません。

ようやくの曲目決定。これからどんな風に仕上がるか、とても楽しみです。

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