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ディンディアのマドリガーレの、失われた?楽譜について

ドルチェアマーロのブログも、当初と比べると更新の回数が増えました。このまま今後もちょこちょこと、更新を続けたいものです。


さて、今回はディンディアのマドリガーレの楽譜についてのお話。


どこかにも書いたかもしれませんが、ディンディアが生前に出版したマドリガーレ集は全8巻。3巻と8巻のみが通奏低音入りで他は歌の声部のみ(6巻は不明)ですが、全て5声のマドリガーレです。


そしてそのうち、6巻の全ての楽譜と、7巻のアルトパートは、残念ながら現存していません。誰かがひっそり個人で保管していたり、どこかの教会にひっそり世俗曲が混じって保管されていたりしない限り、もう世界中に残っていないのです。


7巻については、4声部は残っているのですから、残りの1声部を例えば誰かに作曲してもらって復元、と言う事もできますが、6巻はもはやどういうものだったのか全く不明です。(一部、『4声の音楽と舞踏集』が、第6巻に当たるのではないか、6巻って書いてないけど、6巻の扱いなんじゃないか、と言う意見もあるようですが、私は個人的にはそれはないだろう、と思っています。)


なので、今回の公演は現存している1、2、3、4、5、8巻から抜粋しています。それでも沢山の魅力的な曲があるので、なかなか選曲は大変だったんですが。


で、今回のお話の内容になるんですが、実はその中で、見つけてしまったのです。


落丁。


第5巻のテノールのパート譜ですが、見開き6, 7ページと12, 13ページが、抜け落ちてしまっているのです。


落ちている曲は

Amor fatto di neve

Quando tra le dorate

Voi, dissi, e sospirando

Quando mia cruda sorte


の4曲。


問い合わせをしたところ、この楽譜のマイクロフィルムを管理している会社では、ネガも含めて見つからない。図書館のオリジナルには存在しているかもしれない、との事で、図書館に問い合わせしてくれているところです(忘れられていなければ)。


無事見つかる事を祈っています。。。




と、こんな話をしていますが、恐らく図書館にはあると思っています。と言うのも、


・欠損しているならもっと状態は酷いはず

・裏表に印刷しているのだから、6ページがないなら5ページも、7がないなら8もないはず。

・ファイルでは落丁しているページが、裏にうっすら見える。

・見つからないと思っていた現代譜の出版を発見、特にこのページについてコメントがない。

欠損しているQuando mia cruda sorteの「Q」の飾り文字が見えます。

この辺が主な理由です。

このディンディアの初期の5巻のマドリガーレ集の楽譜は、いずれもイギリスの


Christ Church Library

https://www.chch.ox.ac.uk/library




というところにあるのですが(1巻は1607年venezia初版がBolognaにもあり、ミラノには1606年版があるようです)、ここは撮影したマイクロフィルムからコピーを作成していて、しかもそれを管理しているのは別の委託会社さんなのです。


余談ですが、ここの楽譜のコピーを購入するのが、実はとてもお高い…。と言うのも、マイクロフィルムのリール毎に購入しなくてはならない上、そのリール一つにはTenoreならTenoreのいろんな楽譜のパート譜が入っている為、せいぜい1リール当たり2パートくらいしか入ってないわけです。だから5声の楽譜を全部集めるには、3リールは購入しないといけない事になります。お値段はあえて書きませんが。


そんなこんなで、残り4曲、今回はやらないからいっか〜とはあまり思えず、きちんと見つけてもらって、手に入れておきたいなぁと思っています。


いずれもしかするとDolceAmaroで、ディンディアのマドリガーレ全曲演奏、とかするかもしれませんし!

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